現在、スマートフォンやタブレットなどのデバイスで音楽を楽しむために、様々な音楽アプリが提供されています。その中には、無料で音楽を聴くことができるアプリもありますが、その多くは著作権を持つアーティストやレーベルの許可を得ずに無断で配信されていて、違法なものです。
一方、無料だし、人気のある曲やアーティストの楽曲を含む、広範な音楽ライブラリを提供しているので、違法の無料音楽アプリを利用しているユーザーは大勢います。
しかし、これらの音楽アプリは、多くの法的問題を引き起こし、また、ユーザーにプライバシー上のリスクをもたらします。
本記事では、違法の無料音楽アプリのリスクについて説明し、代替手段(iPhone・Androidスマホで音楽を無料で楽しむ方法)についても紹介します。
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違法の無料音楽アプリを利用する危険性
違法の無料音楽アプリはを利用することで、色々なリスクをもたらすだけでなく、他人にも迷惑をかけることがあります。
ウイルス感染のリスク
違法の音楽アプリを使ったら、ウイルス感染のリスクがあります。これらのアプリは、公式のアプリストアには登録されておらず、信頼できないサイトからダウンロードする必要があります。そのため、アプリ自体がウイルスに感染している可能性があります。そのため、ユーザーがこれらのアプリから音楽をダウンロードすると、ウイルスやマルウェアが含まれていることがあります。
ウイルスやマルウェアは、ユーザーのデバイスに侵入して、データを盗んだり、デバイスを制御したり、悪意のある行動をとることができます。これにより、個人情報が漏洩したり、デバイスが破損したり、重要な情報が消失したりする可能性があります。
個人情報漏洩のリスク
違法な無料音楽アプリを使用することは、個人情報が漏洩する可能性があります。これらのアプリは、不正アプリであるため、通常、アプリをダウンロードする前にユーザーに対して個人情報の提供を求めます。このような活動は、ユーザーのプライバシーを侵害するものであり、信頼できないアプリを使用することで、個人情報を盗まれる可能性があります。このため、ユーザーが個人情報を提供すると、アプリの開発者や第三者がそれを収集し、不正な目的で使用する可能性があります。
違法行為に加担するリスク
違法の無料音楽アプリを利用することで、著作権法に違反する可能性があります。違法な音楽アプリとは、権利者やアーティストの許可なく音楽を配信しているものや、違法にアップロードされた音楽へのリンクを掲載しているものです。つまり、違法な音楽を聴くことで、アーティストやレーベルの権利を侵害していることになるのです。また、これらのアプリの運営者も著作権侵害に加担しているため、ユーザーは違法行為に加担することになってしまいます。
2020年10月1日施行の改正著作権法により、違法音楽アプリを提供したり、利用したりする行為も罰則の対象になります。
利用者に法的責任が及ぶ可能性がある
違法の音楽アプリを利用することで、法的責任が及ぶ可能性があります。
著作権法に違反する行為は、法的に禁止されています。著作権侵害は、民事・刑事両方の法的責任が問われることがあります。音楽の著作権を侵害することは、著作権者に損害を与えるため、法的措置を受ける可能性があります。違法音楽アプリを利用することは、著作権法に違反する行為であり、法的責任が及ぶ可能性があります。
2020年10月に施行された改正著作権法では、違法音楽アプリの提供や掲載だけでなく、利用する行為も罰則の対象になりました。
違法音楽アプリの利用者は、5年以下の懲役もしくは500万円以下の罰金に処せられる可能性があります。
アーティストや音楽業界にとっても大きな損失が生じる
違法の無料音楽アプリを使用することで、アーティストや音楽業界にとっても大きな損失が生じることがあります。著作権侵害により、アーティストや音楽会社、レコードレーベルが受け取る報酬が減少し、彼らの創作活動を支援することができなくなることがあります。これにより、音楽産業全体の発展に悪影響を与えることがあります。
実際、違法の無料音楽アプリの存在が、音楽業界全体に大きな影響を与えています。多くのアーティストや音楽会社は、違法なダウンロードやストリーミングによる収益減少に直面しており、これにより、彼らが制作する音楽の品質や量が減少することがあります。
違法の無料音楽アプリを利用しない正当な方法
上記でも述べたように、違法の無料音楽アプリを使用することは危険です。代わりに、法的に認められた音楽サービスを使用することをお勧めします。これらのサービスは、合法的で安全であり、広告やプライバシー上のリスクが少ないです。また、これらのサービスは、アーティストに適切な報酬を支払うことができるため、音楽業界を支援することにも繋がります。
違法の無料音楽アプリを利用せずに、音楽を楽しむには以下のような方法があります。
有料音楽配信サービスを利用する
有料音楽配信サービスは、正当な方法で音楽を楽しむための選択肢の一つです。違法でない音楽アプリAWA、Spotify、Amazon Music Unlimited、LINE MUSICなど、多くのサービスがあります。これらのサービスでは、アーティストやレーベルから正当にライセンスを取得し、音楽を提供しています。有料なので、違法行為に加担することもありません。
また、無料で音楽を聞きたいなら、無料プランを利用すればいいです。殆どのサブスク型の音楽ストリーミングサービスは無料プランも提供しています。アカウントを登録するだけで、音楽を無料で楽しむことができます。
音楽聴き放題!最高の音楽アプリおすすめ(無料版とサブスク版徹底比較)公式の無料音楽配信サービスを利用する
公式の無料音楽配信サービスも、正当な方法で音楽を楽しむための選択肢の一つです。YouTube Music、SoundCloud、Free Music Archive(FMA)など、多くのサービスがあります。これらのサービスでは、アーティストやレーベルが公式に音楽を配信しているため、違法行為に加担することもありません。
ここで3つの合法&無料音楽配信サービスをおすすめします。
Youtube Music
YouTube Music(ユーチューブミュージック)は、YouTubeが提供する音楽ストリーミングサービスです。YouTubeの動画共有サイトとは別に、音楽専用のサイトとして運営されております。YouTube Musicには、世界中のアーティストの楽曲や、ライブパフォーマンス、カバー曲などが収録されています。楽曲やアルバム、アーティストを検索して再生することができます。ユーザーは、自分の好みに合わせてプレイリストを作成したり、アーティストや曲名で検索したりすることができます。また、YouTubeの強みであるミュージックビデオも豊富に収録されており、楽曲を聴くだけでなく、ビデオを見ることもできます。
さらに、YouTube Musicは、Googleの音声アシスタントであるGoogle Assistantと連携しています。ユーザーは、Google Assistantを通じて音楽再生を操作することができます。例えば、「OK Google、洋楽の新曲をかけて」と声をかけると、自動的にYouTube Music上で最新の洋楽を再生します。
SoundCloud
SoundCloud(サウンドクラウド)は、2007年にドイツのアレクサンダー・リュングとエリック・ワールフによって設立されたオンライン上の音楽配信サイトです。世界中のアーティストや音楽愛好家が楽曲をアップロードし、共有することができます。
SoundCloudは、主に新人アーティストやインディーズバンドなどの楽曲を配信する場として人気があり、ユーザーは様々なジャンルの楽曲を自由に聴くことができます。また、自分でアップロードした楽曲を共有することもできるため、アーティストが自身の楽曲をプロモーションする場としても利用されています。
SoundCloudは、基本的には無料で利用することができますが、有料プランも用意されています。有料プランでは、広告表示がなくなるほか、アップロード可能なファイルサイズが大きくなるなどの特典があります。
また、SoundCloudは、一部の楽曲をダウンロードすることができます。
全ての楽曲がダウンロード可能ではありません。そのため、ユーザーは主にストリーミング再生を通じて楽曲を聴くことになります。しかし、アーティストがダウンロードを許可している場合は、ユーザーは楽曲をダウンロードすることができます。
さらに、SoundCloudは、リミックスやサンプリングなどのクリエイティブな活動にも適したサイトです。アーティストやユーザーは、自分の楽曲を他の人がリミックスしたり、サンプリングしたりすることを許可することができます。このような自由な活動が行われることで、新しい音楽やアーティストが生まれることもあります。
Free Music Archive
Free Music Archive(フリーミュージックアーカイブ)は、オンライン上でフリーで利用可能な音楽を提供する、非営利の音楽配信サイトです。CCライセンスの下で公開されている楽曲を収録しており、誰でも自由にダウンロードして利用することができます。
Free Music Archiveは、2009年にニューヨークの無声映画協会(Anthology Film Archives)が、音楽文化を保存し、音楽の利用を促進することを目的に設立されました。サイト内には、ジャンルやアーティスト名で楽曲を検索することができ、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスに基づいて利用することができるため、YouTubeやポッドキャスト、商用・非商用問わず様々な用途に利用されています。
Free Music Archiveは、多くのアーティストが楽曲を提供することで成り立っており、コミュニティベースの運営をしています。利用者は、楽曲のダウンロードや再生だけでなく、アーティストへの寄付やレビューの投稿など、参加型の活動にも参加することができます。
CDやレコードを購入する
CDやレコードを購入することも、正当な方法で音楽を楽しむための選択肢の一つです。アーティストやレーベルから正当にライセンスを取得した音楽を、自分の家に持ち帰ることができます。また、CDやレコードには、アーティストやレーベルの情報や歌詞などが掲載されているため、より深く音楽を楽しむことができます。
また、CDなら合法でiPhoneやAndroidスマホに取り込むこともできます。上記のストリーミングサービスと違って、オフラインでも音楽を楽しむことができます。
CDの音楽をMP3に保存する方法
CDをMP3にコピーするには、Windows Media PlayerやiTunesなどができます。Windows Media PlayerはWindowsパソコンだけ対応するので、ここでは、WindowsとmacOS両対応のiTunesでCDの音楽をパソコンに取り込む方法を紹介します。
step 1. iTunesを起動して、CDをMac/Windowsパソコンのドライブに挿入します。
step 2. 「編集」→「設定」→「インポート設定」の順でクリックして、取り込み曲のファイル形式とビットレートなどを設定します。
step 3. 曲を取り込むかどうかを確認するポップアップ画面が表示されて、「はい」をタップします。すると、CDからiTunesへの曲の取り込みが始まります。取り込んだ曲はチェックが付いています。
ライブやイベントに参加する
アーティストのライブやイベントに参加することも、音楽を楽しむ合法な方法の一つです。ライブでは、アーティストが生演奏で音楽を披露するため、より感動的な音楽体験をすることができます。
まとめ
違法の無料音楽アプリは、著作権侵害に加担することにより、アーティストやレーベルの権利を侵害することになり、そのリスクや問題が多いため、使用することを避けることが望ましいと言えます。有料音楽配信サービスや公式の無料音楽配信サービス、CDやレコードの購入、ライブやイベント参加など、正当な方法で音楽を楽しむことが大切です。これらの方法で、アーティストやレーベルの活動を支援し、より良い音楽文化を育んでいくことができます。